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どこの場所に住宅を買えばいいのか、場所選びのポイントとは?

先の項目で、耐震性や耐熱といった話やシロアリなどの外的要因の話にいろいろ触れました。ではどういった場所に住宅を買うのが良いのかについても考え、解説しておきたいと思います。
まず第一に、用途地域という物を知っておく必要があります。とはいえこれは住宅や商業、工業といった国や地方が定めるその地域をなんの用途で使用するかを定めたエリアの区分けであり、混在して利便性が低下することを避けるためのもので、すべてを記憶する必要はありませんし、住宅の規模によって建てられるか否かを判断する法的な区切りなので、用途地域という物があることだけ覚えておけば十分です。

その用途地域の中で、自分が生活するうえでの何が必要なのかという優先順位をまずは考える必要があります。小さな子供がいるとか、今後出産を含めた人生設計をしているなら幼稚園や小学校が近くにあることが重要になるのと同時に、小児科のある病院の存在や子供と一緒に買い物ができる商業施設の存在は重要になります。こういった周辺環境の考慮と同時に、周辺環境が良い場所というのは必然的に土地の金額、地価が高くなっていますので自分たちの家を建てる初期費用にも相談しなくてはなりません。

そして、土地の確保が金額以内に納まった良い場所を見つけたとしても、建ぺい率という物を理解しておく必要があります。これは土地に対する建物を真上から見た場合の広さの割合を定めたもので、10平方メートルの土地があるからと言ってすべてを使っていいものではありません。地盤の状況や周囲との軋轢を避けるためだったり、景観の都合や死角を生まない様にするための治安、緊急時の車両の通過に妨げにならないためなど、いろいろな観点で定められており、必ずしも同じ土地面積があるからと言って建ぺい率が同じではないので立てられる住居の大きさが変わってくるという物です。

なので、生活するうえでの生活空間の確保を優先して建ぺい率の高くて安価な場所を探すのか、周辺環境などの利便性の良さを取って限られたスペースで間取りを工夫するのか、その両方をうまくとれる場所を探すのかという優先順位を決めて宅建業者などに話を持ち込むとよいです。付近に何があるかによってエリアごとの特徴もありますし、何かしら意外な理由があったりして建ぺい率が極端に低い場所も存在します。大抵こういう特徴を持っている場合は住宅地としての用途地域にはなりにくいですが、このあたりの特徴は理解して住宅業者と相談していたよりもずっと狭い住居に成ってしまうなんてこともあり得ます。